懐かしい顔に出会って、学生時代の出来事の記憶がよみがえる。
記憶の中のゼミ生は、いつまでたっても明るく元気で、そして若い。
何年たっても、ゼミ生は私の心の中に生き続けているんだなあと思う。
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2月のある日、スシローでゼミ6期生のA子と一緒にランチを食べた。
A子に会うのは5年ぶりになるだろうか…
A子は、特別支援学校の教員。
学生時代から、ゆったりとした落ち着いた雰囲気を持っていた。
ゼミ6期生は個性がかなり強く、野生的な者が多かった。
以前にブログで「思い出の中のゼミ生~野性的に生きる」のテーマで書いたとおり。
そのゼミ6期生の中で、A子は比較的まともだった。
A子から縁起の良い話を聞いたが、それは秘密。
(↑ 特別支援学校の教師のA子)
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ゼミ11期生のB子が久しぶりに研究室にやってきた。
B子は、言葉にキレのある感性のよい女の子だった。
私とB子の会話は、いつも白熱したやり取りが続いた。
他のゼミ生からみると、その会話がスリリングだったらしく、喧嘩になるのではないかと、ひやひやしたらしい。
しかし、けっこう私はB子との会話を楽しんでいた記憶がある。
現在派遣社員として働いているが、4月からは正社員として採用されることが決まっている。
もっともB子は派遣社員のままがいいらしいが。
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ゼミ12期生のC子とD子が、数年ぶりに研究室にやってきた。
C子が卒業研究についての思い出話をし始めた。
その話の概略は…
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卒業研究の提出の前日のことだった。
C子が卒業研究の本文を先生に見せたところ、先生が本文の書式が違うと言い出した。
それまでは、本文を先生に見せても何も指摘されなかった。
だから、ゼミ生たちはその書式が正しいと思っていた。
ところが前日になって、突然、その書式が違うと言い出したのだ。
急いで本文全体の書式を修正しなければならなくなった。
提出の前日だったから、皆パニックになった。
ゼミ生の中には、すでに印刷を終えて、帰った者もいた。
むかついたC子は先生に文句を言った。
C子「先生! なぜこれまで指摘しなかったのですか。私たちに謝ってください!」
すると先生は、まったく平気な顔で言った。
先生「マニュアルをしっかり見ていなかったお前たちが悪い」
C子「むっ……」(むかついた表情)
C子はイラつく気持ちを抑えつつ、すでに帰ったゼミ生に電話した。
すぐに本文を修正しなければ、明日提出できないからである。
ゼミ生の中に、ふだんはおしとやかだが、キレると怖いE子がいた。
C子はおそるおそるE子に電話をした。
C子「もしもし、あのさ~、ササが突然書式が違うと言い出してさ~。本文を修正しないとー」
E子「なっ、なっ!!!なんだとー」(キレた雰囲気)
(その後のことは不明。おそらく私はE子を恐れて逃げたため、衝突は回避されたものと思われる。)
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C子は、ふだんは優しい先生なのに、このときばかりは頑固だったと、笑いながら話していた。
私はこのことをすっかり忘れていた。
でも、なぜ私が謝らなかったかは、今でもよくわかる。
私がすべてのミスを指摘すると、ゼミ生はマニュアルを読まずに、私を頼ってしまう。
そして本文でミスがあっても、自分が悪いのではなく、そのミスを発見できなかった先生が悪いと思うようになる。
だから、その時の私は、マニュアルをしっかり読まないゼミ生が悪いということにしたかったのだと思う。
ちなみに、現在、私は卒業研究の本文の書式については、ほとんど指導していない。
マニュアルをしっかり読めと言うだけ。
学生は自分の書いた本文の書式が正しいか自信がないため、私に確認を求めてくる。
私は次のように返事をする。
私「まっ、いいんじゃあないの~」
ゼミ生は、あきらめて、マニュアルで確認することになる。
今年の4年生が書いた「卒業研究について3年生へのアドバス」にも、こう書かれてあった。
「書式について、ササの言うことは信用しないように。ひどい目にあう。」
このゼミ生は、本文の提出時に書式のミスを指摘され、再提出となってしまったのだった。
卒業研究のマニュアルはしっかり読むようにしようね。
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C子は結婚して先週、奈良県から愛知県岡崎市に転居、新婚生活を送っている。
C子と一緒に研究室に来たD子は、転職して愛知県内の大型書店にアルバイト勤務している。
社員になることをめざしてがんばっている様子だった。
D子の風貌は、大学時代とまったく変わっていなかった。
だから、あいかわらず交際相手はいないものと思われた。
すると、研究室から帰るときに、振り向いてD子は言った。
D子「先生は、私には交際相手がいるかとか、まったく聞いてくれませんでしたね。」
私「それはごめん。1か月後の同窓会で、いい話を聞かせてね。」
D子「1か月間では無理です。」
それはそうだね。
D子にもいい話がありますように!