就職組は、エントリーシートを書き、会社訪問に行き、面接を受けている。
教職組は、教員採用試験の勉強に取り組んでいる。
ゼミ生が集まると、就活の話題がよく出る。
「私が会社説明会に行った会社では、月給が〇〇円だって。すごいでしょう。」
「ひょっとしてそこの会社、ブラックじゃあないの」
「え~、そうかな~」
あるいは…
「会社訪問に行ったらね、アロマの香りが漂って雰囲気が良くて、また社長の話が感動的で、私、涙が出ちゃった!」
「逆に、そういう会社、危なくない?」
「え~、そうかな~」
まあ、こんな感じで、情報交換をしている。
ゼミ生の中には、書類審査に合格して、面接に進み、それも合格した者もいる。
そのような学生は機嫌がいい。
私は、就活が順調な学生に語りかける。
私 「A子はネタがいいので、たぶんよい結果が出ると思うけどさ~」
A子 「合格するかな~」(機嫌がいい)
私 「もし不合格になったら、ゼミ生たちには八つ当たりしてもいいけど、俺だけには八つ当たりしないように。」
A子「なに~、皆には八つ当たりしないで、先生だけに八つ当たりしてやる!」
(就活が順調で、機嫌がよいA子)
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合宿でも、エントリーシートや教員採用試験の勉強を頑張っていた。
合宿の夜はすごかった。
あるゼミ生が入浴して部屋に戻ってみると、皆が黙々と勉強していて、誰もしゃべっていなかったという。
誰も部屋にいないのかなと思ったほどだったらしい。
教員採用試験をめざすB子と、健康運動指導士をめざすC子は、深夜2時まで勉強をしていた。
特にC子は、教職教養の全教科を一通り整理し終わり、ものすごい達成感が得られたらしい。
深夜2時、大声で叫びたかったが、さすがにやめたとのこと。
翌朝、私がB子をほめた。
私 「すごいね、よくがんばったね、さすがだね~。」(最大限のほめことば)
B子 「えっ、それだけ…」(もっと褒めろという顔つき)
B子は、かなり、かなり頑張ったので、もっと大げさにほめられないと納得できない様子だった。