ゼミ4年生がぞろぞろ集まってくる。
卒業研究の本文と抄録は提出したが、発表会が残っている。
これからポスターと発表原稿を準備するのだ。
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A子がポスターの下図を持ってきた。
A子「先生、できました。見てください。」
私「A子にしては、下図が出来上がるのが早いな」
A子「もう、苦しみたくはないので…」
A子は本文の作成がかなり遅れ、締切に間に合わせるためにかなり苦労した。
だから今回は早めに完成させたいと思っているのだろう。
A男もポスターの下図を持ってきた。
バランスよく上手にレイアウトしてある。
私「お~、A男にしてはレイアウトが上手じゃん。」
私は率直な感想を口にした。
中間発表で作成したA男のポスターは、内容はしっかりしているのだが、レイアウトがしょぼかった。
それが、今回はなかなか上手になっている。
皆、学習効果が現れているね。
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B子がポスターの下図を持ってきた。
その下図をよくよく見ると、内容がおかしい。
データと解釈が食い違っている。
B子の抄録を見直す。
私「これ、おかしいのじゃないの?」
B子「やっぱりー。なんか、おかしいと思っていた。」
私「抄録は、昨日、印刷業者に渡した。間違ったまま印刷されてしまう。」
B子「ヤバくない?」
私「ヤバイ。」
B子はしばらく迷っていたが、この際、抄録を書き直すことを決心した。
そして、すでに印刷業者に渡っている原稿と差し替えが可能かどうか、打診することになった。
緊急事態だ。
私はすぐに研究室に戻り、印刷業者に電話する。
私「あの~、その~、お忙しいところ恐縮ですが~、昨日お渡しした原稿の一部を差し替えたいのですが…」(丁重な雰囲気)
業者「すでに作業が進行しています。その原稿は、冊子の前の方のページですか、後ろの方のページですか。」(毅然とした態度)
私「おそらく、真ん中あたりではないかと…」
業者「微妙ですね。今日の作業で、そのあたりまで終了していますから。でも、まあ一応、原稿を受け取りに明日うかがいます。」
演習室に戻ってそのことをB子に伝えた。
B子はさっそく抄録を修正し始めた。
(↑ ミスが見つかってあわてるA子)
私が密かにB子の写真を撮っていると、その私の姿を面白がって、他のゼミ生が私を写真に撮っていた。
(↑ 私を撮影しようとしているゼミ生2人)
なんとか、抄録の差し替えができそうでよかった…
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おなかがすいて、残っていたゼミ生4人とご飯を食べに行く。
スシローだ。
ゼミ生たちは、猛烈な勢いで注文しまくり。
圧倒されてしまう。
いったい何皿食べるつもりなんだろう。
(↑ 猛烈な勢いで食べるゼミ生たち)
B子「先生も注文しないと。誰も注文してくれないからねっ」
私「わ、わかった…」
私は、まぐろやサーモンの定番を注文する。
ゼミ生たちは、猛烈な勢いで食べたかと思うと、
「もう、おかなか一杯」と箸を置いた。
結局、8皿~10皿程度で、それほど多いわけではない。
やっぱり女の子。
ちょっと卒業研究で疲れたので、一息つけてよかったね。