改めて感じたことは、笹竹ゼミのテーマがバラエティに富んでいること。
スポーツ選手のあがりとか、体罰を問題視しない傾向などは卒業研究の定番で、毎年取り上げられる。
今年は、イルカセラピーをテーマにして、実際に香川県まで体験してきた学生がいた。
また学歓ホールのイメージを学生にアンケート調査し、それに基づいて学歓ホールの音楽を実際に作曲した学生もいた。
このように、テーマはさまざま。
だから、興味を持って聞き続けられる。
( ↑ 質問するゼミ3年生)
( ↑ 見学する2年生)
この点が笹竹ゼミの大きな特徴かもしれない。
卒業研究のテーマは、かなり学生の主体性に任せている(よいか悪いかは別として)。
学生が必死に考えてきたテーマを、私は「面白くない」とか「面白い」とか言う。
もちろん単なる面白さを問題にしているわけではない。
今後研究として発展する可能性や、テーマの難易度、それに対応した学生の能力などを総合的に、そして一瞬に判断するのだ。
今年は、神◯先生から厳しい指摘があった。
アンケートに逃げていると。
つまり文献をしっかり調べておらず、自分の体験から要因を考えるので、当たり前の要因になっているというのだ。
当たり前のことを調べるので、アンケートをする前から、結果がわかってしまう。
神◯先生の指摘のとおりだと思う。
論文をまとめるときは、データをしっかり解釈して、ユニークな結果を導きたい。
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今年の4年生の卒業研究には苦労している(前回のブログに書いたとおり)。
しかし、今年の4年生の最大の長所は、おどろくほどストレートに自己表現することだ。
皆わかりやすい性格をしている。
裏表がないので、指導は身体的には疲れるが、精神的には気は楽だ。
卒業研究発表会が終わった後、演習室の掃除を4年生にさせた。
あまりにも演習室が汚かったからだ。
どの部分をどのように掃除するべきかのリストを作成し、学生に選ばせた。
その用紙を見せたところ…
「(こんなリストを作るなんて)先生もヒマなのね」と学生。
個別に、具体的に指示しないと、学生はまったく動かないことはわかっているだよ。
またある学生は…
「発表会が終わって疲れているのに、掃除をさせるなんて、先生、鬼だわ」
学生は、もっともらしい理由をつけて、掃除しようとしないことはわかっているのだよ。
疲れていても演習室の掃除。
おかげで演習室がきれいになった。