2014年3月24日月曜日

ゼミ15期生の卒業式

おだやかな春の陽気が漂う卒業式。

ゼミ15期生が卒業していく。

ゼミ15期生は,元気があり,ヤンチャで,ふざけてはよく笑っていた。

2年間のビデオを見ると、それがよくわかる。

卒業研究をやりながら,皆ワイワイとよくしゃべり,びっくりするほどうるさい。

あんな雰囲気の中で,よく卒業研究をやれたものだと思う。

こんなゼミ15期生だったが,やはり別れとなると寂しいものだ。

2年間,このゼミ生たちと一緒に過ごした時間が懐かしく感じる。


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卒業証書をもらったゼミ生の写真を撮る。

カメラの液晶画面を見て驚いた。

皆,いい顔している。

なんて美しいのだろう。
 
最後に美しい蝶になって飛び立って行く感じだ。
 


 



 
 

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卒業証書の授与の後,ゼミの集まりがあった。

そこで2年間のビデオを皆で見た。

自己紹介から始まって,卒業研究発表会,そして最後の飲み会までの映像が映し出される。

ビデオを見終わったとき…

し~んとなって、皆しゃべろうとしなかった。

涙ぐむゼミ生もいた。

私は言った。

 「どうした? 皆らしくないじゃあないか!」
 
 しばらくするとA子が私のそばにやって来た。

 「先生,どうもありがとうございました。」

 A子は涙ぐんでいた。




 
 
そして私に紙袋を渡した。

その中には…

ゼミ生が写っている写真立てとメッセージ。

そしてなぜか,いろいろなお菓子が入っている。

研究室にあった私のお菓子を勝手に食べてしまったので,その代わりのお菓子なのだろう。



その後,皆で写真を撮った。

これが最後のゼミの写真となった。

 
 
(↑ ゼミの最後の写真)

 
ゼミ生たちは,名残を惜しみ,なかなか帰ろうとはしなかった。

私は用事があったので,ゼミ生たちを残して,先に教室を出た。

外に出ると,暖かな春の陽気に,いっそう別れの寂しさを感じた。

みんな,幸せな人生を送るんだよ。













2014年3月20日木曜日

メチャ楽しかった同窓会

卒業研究の発表練習では,木の棒を使ってポスターを指しながら練習をする。

この木の棒には,ゼミ生たちの汗と涙がしみ込んでいる。

この中で,誰もが気味悪がって,使いたくないという木の棒があった。

木の棒の側面には,「〇〇天才」とか「〇〇様」という意味不明の言葉が書き込まれている。




(↑ ゼミ生たちが気味悪がる木の棒)


まるでお経が書かれているみたいだとゼミ生たちは言う。
 
実は,この「お経」はゼミ12期生のA子が書いたものだ。
 
発表練習が苦しくて,こんな言葉を書いたのだろう。 



(↑ A子:現役で教員採用試験に合格)


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今,目の前にA子が座っている。

ゼミ12期生の同窓会。

久しぶりに懐かしい顔がそろう。 

 
(↑ ゼミ12期生同窓会) 
 

1か月前に研究室に遊びに来たB子が私に不満を言う。

「先生,ブログに私が言ったことを書いたでしょう。私が言いたかったことは違うんだけどね。」(私に詰め寄る感じ)

確かに,私はB子の話を,「謝罪しなかった先生」というブログに書いていた。

「私は、謝らなかった理由を知りたいわけじゃあないの。単に謝ってほしかったの!」

すると横からA子も口を出す。

「なんか,謝罪しない理由の文章は,いかにも先生ぶっている感じ~」(追い打ちをかける感じ)

どうも卒業生は手厳しい。
 
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卒業後も,あいわらず元気なゼミ生たちの話を聞いていると,けっこうシビアな人生を送っている。

たとえば…

C子は,中学校でスクールサポーターをしている。

荒れている中学校で,ヤンチャな生徒が多い。

給食を各クラスに運ぶ途中にそのヤンチャな生徒たちが,デザートやから揚げを強奪する。

そのため給食を運ぶ生徒たちに,副担任やC子が付き添い,護衛をしている。

C子は身の危険を感じながら仕事をしているらしい。 


 

 (左C子:本人の強い希望で目隠しなし。)


またD子は普通のOLだが…

突然自分を変えたくて,名古屋ウィメンズマラソンに参加した。

練習もせずに23キロ走った地点で,時間切れとなった。

私は「マラソンに出場して,自分は変わったの?」と聞いた。

すると…

D子「男と関係を断ちきりました。」(キッパリ)

私「付き合っていた男がいたんだね。」

D子「付き合っていなくて,あいまいな関係の男が3人いました。」(淡々と)

私「3人も!」

おそらくあいまいな関係をずるずる続けることに嫌気がさしたのだろう。

続けてD子は言った。

「私,来年の今頃は,東京で仕事をしていると思います。名古屋から出たいんです。」

東京という都会で,新しい自分を見つけたいのだろう。

D子の今後が楽しみだ。

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そして木の棒に「お経」を書いたA子も,がんばっていた。

A子は中学校の体育の教員。

現在は体育主任を任されている。

A子の誕生日に生徒たちがサプライズをしてくれたという。

朝の読書の時間に,A子のために歌を歌ってくれた。

A子は感激して聞いていた。

ところが…

隣のクラスの先生が怒鳴り込んできた。

「読書の時間だから,静かに読書をしなさい!」

A子は生徒たちと一緒に叱られてしまった。

叱られたけど,生徒たちの思いがうれしかったね。

 
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それにしても,とても楽しい同窓会だった。

大学時代のことが,昨日のことのように思い出される…

忘れてしまったようでいて,心の奥深くに大切にしまわれていた。

また皆で会おうね。 
 
 
 (↑ 金山駅で解散したときの様子)












 

A子は体育の教師をしているが,

 

2014年3月8日土曜日

頑張るゼミ生たち

今ゼミ3年生は、進路に向けて頑張っている。

就職組は、エントリーシートを書き、会社訪問に行き、面接を受けている。

教職組は、教員採用試験の勉強に取り組んでいる。

ゼミ生が集まると、就活の話題がよく出る。

「私が会社説明会に行った会社では、月給が〇〇円だって。すごいでしょう。」

「ひょっとしてそこの会社、ブラックじゃあないの」

「え~、そうかな~」

あるいは…

「会社訪問に行ったらね、アロマの香りが漂って雰囲気が良くて、また社長の話が感動的で、私、涙が出ちゃった!」

「逆に、そういう会社、危なくない?」

「え~、そうかな~」

まあ、こんな感じで、情報交換をしている。

ゼミ生の中には、書類審査に合格して、面接に進み、それも合格した者もいる。

そのような学生は機嫌がいい。

私は、就活が順調な学生に語りかける。

私 「A子はネタがいいので、たぶんよい結果が出ると思うけどさ~」

A子 「合格するかな~」(機嫌がいい)

私 「もし不合格になったら、ゼミ生たちには八つ当たりしてもいいけど、俺だけには八つ当たりしないように。」

A子「なに~、皆には八つ当たりしないで、先生だけに八つ当たりしてやる!」



(就活が順調で、機嫌がよいA子)
 


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合宿でも、エントリーシートや教員採用試験の勉強を頑張っていた。

合宿の夜はすごかった。

あるゼミ生が入浴して部屋に戻ってみると、皆が黙々と勉強していて、誰もしゃべっていなかったという。

誰も部屋にいないのかなと思ったほどだったらしい。

教員採用試験をめざすB子と、健康運動指導士をめざすC子は、深夜2時まで勉強をしていた。

特にC子は、教職教養の全教科を一通り整理し終わり、ものすごい達成感が得られたらしい。

深夜2時、大声で叫びたかったが、さすがにやめたとのこと。

翌朝、私がB子をほめた。

私 「すごいね、よくがんばったね、さすがだね~。」(最大限のほめことば)

B子 「えっ、それだけ…」(もっと褒めろという顔つき)


B子は、かなり、かなり頑張ったので、もっと大げさにほめられないと納得できない様子だった。


 

(モーレツに頑張ったB子
 



まあ、確かに他のゼミ生にはできない、異常な頑張りを見せたので、そのような心境になるのも無理はないけど。


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皆、今はいいけど、内定がなかなか取れないと、精神的に落ち込んだり、荒れたりするゼミ生が出てくる可能性がある。

これまでのゼミ生のなかでも、最終面接までいったのに、不合格になった者は何人もいる。

かなりの精神的なダメージを受ける。

社会は厳しいのだ。

まあ、落ち込んだ時は、少しだけ慰めてあげるよ。