金山駅のマツキヨの前。
懐かしい顔がそろった。
ゼミ14期生の突然の同窓会だ。
2週間前、A子が企画をしてくれたのだ。
A子の仕事は8月がヒマらしく、気持に余裕があるらしい。
突然決まった同窓会だったので、参加できるのは4人だけ。
まあ、仕方ないね。
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(↑ 集まったゼミ14期生たち)
女の子が集まると、話題はいつも恋の話。
お互いよく知っている仲なので、突っ込んだ話が出る。
私も気楽に、バシバシとアドバイスをする。
私 「その話からすると、A子は結婚を決めた後、同棲生活をした方がいいな。生活観がかなり違うので、結婚してからでは、たいへんなことになる。」
A子 「そうですかね~」
私 「どちらかが単身赴任なら、うまくいくだろうけどね。距離が近くなると、喧嘩が多くなるカップルはいるもんさ。」
A子 「でも、私は結婚しますからね。先生は、私のこと、40歳になって結婚すると前々から言ってるけど、絶対20代で結婚するもん!」
私 「20代で結婚してもいいさ。40歳でもう1回結婚することになるかも。」
A子 「先生!」(なんてことを言うのという雰囲気)
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なかなかきわどい話も出た。
私 「う~ん、このまま結婚してもいいし、でも乗り換えるのなら今だな。」
とか、
私 「そりゃ、相手の奥さんから損害賠償の請求が来たら、300万円ぐらいだぞ。」
などと、私も勝手気ままにしゃべっていた。
恋の話は、いつでも楽しい。
このような感じで、あっという間に3時間が経過した。
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同窓会が終わって…
皆で金山駅に向かう途中、A子が言った。
A子 「先生、今夜はB子に付き添って岡崎まで行ってくださいね。」
4年生の時、B子が酔っ払ってしまったので、ゼミ生2人が岡崎まで付き添って、そこで母親に引き渡した出来事があった。
今回は、私がB子に付き添えという意味なのだ。
B子はかなり個性的なキャラだが、酒に酔うといっそう磨きがかかる。
私 「しかたないなぁ」
今日は、俺が付き添うのか…
B子は酔っ払っていた。
他のゼミ生が私の写真を撮ろうとすると、私に腕を絡ませてくる。
この写真、ちょっとヤバくない?
(腕をからませてくるB子)
金山駅でB子は、岡崎ではなく、その手前の刈谷までの切符を買った。
刈谷までJRで行き、そこで名鉄に乗り換えて、豊田市のアパートに帰るのだという。
在学中はB子は岡崎から通学していたが、現在は仕事の関係で、豊田で一人暮らしをしている。
すると、俺はJR刈谷駅までB子に付き添えばいいわけか…
二人で電車に乗った。
機嫌のよいB子はおしゃべりをする。
「からから」とよく笑う。
酒に酔ったとはいえ、B子在学中はよりも明るくなった感じがする。
そして、ちょっぴりたくましさも漂っている。
今の職場で順調に働き、ちゃんとした生活を送っているためだろう。
電車は刈谷駅に到着した。
しかしB子は、電車を降りようとはしなかった。
B子 「私、先生と一緒に岡崎まで行きます。そして引き返して来て刈谷で降ります。だって帰っても一人ぼっちだもん。」
さびしがりやのB子だった。
でもそんなに心配はしていない。
B子は社会に出てから、ずいぶん成長しているから。
酔っ払って、他のゼミ生に心配をかけた頃がなつかしいね。