2014年8月20日水曜日

きわどい恋の話が出た同窓会

8月16日午後6時40分。

金山駅のマツキヨの前。

懐かしい顔がそろった。

ゼミ14期生の突然の同窓会だ。

2週間前、A子が企画をしてくれたのだ。

A子の仕事は8月がヒマらしく、気持に余裕があるらしい。

突然決まった同窓会だったので、参加できるのは4人だけ。

まあ、仕方ないね。

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(↑ 集まったゼミ14期生たち)


女の子が集まると、話題はいつも恋の話。

お互いよく知っている仲なので、突っ込んだ話が出る。

私も気楽に、バシバシとアドバイスをする。

私 「その話からすると、A子は結婚を決めた後、同棲生活をした方がいいな。生活観がかなり違うので、結婚してからでは、たいへんなことになる。」

A子 「そうですかね~」

私 「どちらかが単身赴任なら、うまくいくだろうけどね。距離が近くなると、喧嘩が多くなるカップルはいるもんさ。」

A子 「でも、私は結婚しますからね。先生は、私のこと、40歳になって結婚すると前々から言ってるけど、絶対20代で結婚するもん!」

私 「20代で結婚してもいいさ。40歳でもう1回結婚することになるかも。」

A子 「先生!」(なんてことを言うのという雰囲気)


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なかなかきわどい話も出た。

私 「う~ん、このまま結婚してもいいし、でも乗り換えるのなら今だな。」

とか、

私 「そりゃ、相手の奥さんから損害賠償の請求が来たら、300万円ぐらいだぞ。」

などと、私も勝手気ままにしゃべっていた。

恋の話は、いつでも楽しい。

このような感じで、あっという間に3時間が経過した。


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同窓会が終わって…

皆で金山駅に向かう途中、A子が言った。

A子 「先生、今夜はB子に付き添って岡崎まで行ってくださいね。」

4年生の時、B子が酔っ払ってしまったので、ゼミ生2人が岡崎まで付き添って、そこで母親に引き渡した出来事があった。

今回は、私がB子に付き添えという意味なのだ。

B子はかなり個性的なキャラだが、酒に酔うといっそう磨きがかかる。


私 「しかたないなぁ」

今日は、俺が付き添うのか…

B子は酔っ払っていた。

他のゼミ生が私の写真を撮ろうとすると、私に腕を絡ませてくる。

この写真、ちょっとヤバくない?





(腕をからませてくるB子)


金山駅でB子は、岡崎ではなく、その手前の刈谷までの切符を買った。

刈谷までJRで行き、そこで名鉄に乗り換えて、豊田市のアパートに帰るのだという。


在学中はB子は岡崎から通学していたが、現在は仕事の関係で、豊田で一人暮らしをしている。


すると、俺はJR刈谷駅までB子に付き添えばいいわけか…


二人で電車に乗った。


機嫌のよいB子はおしゃべりをする。


「からから」とよく笑う。


酒に酔ったとはいえ、B子在学中はよりも明るくなった感じがする。


そして、ちょっぴりたくましさも漂っている。


今の職場で順調に働き、ちゃんとした生活を送っているためだろう。




電車は刈谷駅に到着した。


しかしB子は、電車を降りようとはしなかった。


B子 「私、先生と一緒に岡崎まで行きます。そして引き返して来て刈谷で降ります。だって帰っても一人ぼっちだもん。」


さびしがりやのB子だった。


でもそんなに心配はしていない。


B子は社会に出てから、ずいぶん成長しているから。


酔っ払って、他のゼミ生に心配をかけた頃がなつかしいね。












2014年8月5日火曜日

ああ…スクールバスの最終便が…

卒業研究の中間発表会に向けて、本格的にゼミが活動開始。

7月28日月曜日から31日木曜日まで、4日間連続のゼミ。

あの演習室にひきこもって、卒業研究の抄録やポスター作りに取り組んでいる。



(↑ ゼミの様子 それにしても乱雑な机の上だな)


ゼミ生がはじめに受ける試練は、抄録の書式だ。

書式が間違っていても、どこが間違っているかを私は教えない。

マニュアルを読んで、自分で探せと言っている。

学生は、抄録を丁寧に何回も読まないといけないので、苦痛なようだ。



私「書式の間違いが2種類あるな」

学生「どこが間違っていますか」

私「さあ、どこかな。」

学生「え~、教えてくれないの~」


特にA子は、何回もそれらしき間違いを修正しては抄録を提出するが、そのたびに私にだめ出しをくらっていた。

パソコンの画面を見ながら、「教えてくれたって、いいじゃん」と、ぶつぶつ言っている。

「先生のこと、本当に嫌いになっちゃうから」と脅しの文句も。




(↑ 書式の間違いで苦しむA子(右))



見かねた他のゼミ生が、A子のまわりに集まってきた。

そして皆で間違いを探し始めた。

「そこかな」とか「そっちじゃない」などと皆で言っている。


(↑ 皆で書式の間違いを探している)


ついに、あるゼミ生が間違いを見つけ出した。

急にA子の顔が明るくなる。

よかった、よかった(私にとって)。

普段おしとやかなA子が怒ると怖かったので…



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ポスター制作も、学生にとって楽な作業ではない。

キーワードの配置、大きさなど、内容だけでなく、ビジュアルにも気を配らないといけない。

ゼミ生たちは、何回もダメ出しされる。


私「ポスターのここは、~のように修正した方がいいな。」

ゼミ生「さっきは、これでいいと先生は言っていました。」

私「そうかな、そんなこと言ったかな。まっ、とにかく修正して」

ゼミ生「え~、無理!無理!」


ゼミ生ははじめは不満を口にするが、修正せざるを得ないことを悟ると、おとなしく修正し始める。

どうやら、あきらめたらしい。

ホワイトボードには、こんな落書きがしてあった。





(↑ 私をもじった落書き)


こんな感じに卒業研究をしていると、あっという間に時間がたってしまう。

長時間にわたって卒業研究に取り組んでいると、ゼミ生たちはだんだん気分がハイになってくる。


B子「先生、そろそろ、私たちにやさしさを見せてください。」

私「俺は、いつも、やさしさを見せているけど~」


すると、先ほど私をにらみつけていたA子が、横から口を出す。


A子「そう!そう! 先生はもっとやさしさを見せて!」

私「あのさ~、A子は自分からは不満を言わないくせに、誰かが言うと便乗して口を出すんじゃないの?」

A子「違いますよ」(キッパリ)


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ちょうどこの時期は、試験週間でもある。

私は健康心理学や教育相談を担当しているので、テストの採点をしないといけない。


私「今日は、午後3時30分で、卒論の指導は終わり。試験の採点をするので」

B子「先生! 試験の採点は、私たちの卒論が終わってからにしてください。」

すると、再びA子が口をはさんでくる。

A子「そうですよ。私たちの卒論指導を優先してください。」

私「あのさ~、A子は自分からは不満を言わないくせに、誰かが言うと便乗して口を出すんじゃないの?」

A子「違いますよ」(キッパリ)

とうとう試験の採点はさせてもらえず、卒論の指導を続けることになった。


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時計を見ると、午後7時30分を過ぎている。

その日は、まだゼミ生3人が卒業研究に取り組んでいた。

ゼミ生「先生、お腹減った。」

私「そうだな、コンビニでご飯を買ってくるかー」

ゼミ生たち「ごちそうさまです。」(声をそろえて)


ここは教員として腹をくくらないといけない場面だ。

学生たちにご飯をおごらないといけない。

財布の中を見ると、5000円札が入っていた。

私「困ったな。おまえたちのことだから、5000円札を渡すと全部つかわれるし…」

ゼミ生たち「大丈夫です。安心してください。おつりは持ってきますからー」

学生たちに、私の分として、おにぎりとパンを買ってくるように伝えた。

午後8時過ぎ…

研究室で皆でご飯を食べた。

よくよく見ると、私のご飯がいちばんみすぼらしかった…







(↑ 私の夕食)







(↑ 学生はちゃんとしたお弁当を食べていた)


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ゼミの第2日めのことだった。

午後9時30分過ぎ…

やっと作業が終わり、皆で演習室を出た。

スクールバスはすでになく、私は共和駅まで歩かなければならなかった。

遠方から通学していたあるゼミ生のC子がいたので、帰宅時間が遅くなるので心配して声をかけた。

私「大学からどうやって帰るの。」

C子「彼が迎えに来てくれるので、一緒に帰ることになっています。」

私「それか、それなら安心だね。」

C子は彼に電話をした。

ところが…

彼から断られてしまった。

話が食い違っていたようだ。

C子は怒りだし、彼に激しい言葉を投げつけていた。





(↑ 恋人と電話で喧嘩をしているC子)



結局、C子は私や他のゼミ生と一緒に共和駅まで歩くはめになった。

まあ、こんなこともあるさ。

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私はこの3日間、夕食は大学で食べた。

スクールバスの最終便に乗れず、共和駅まで歩かざるをえなかった。

私「今日は、スクールバスの最終便で帰るからね!」

私は事前に、しっかりゼミ生たちに伝えていた。

ところが、スクールバス最終便の出発10分前になっても、こんな感じだった。







(↑ まったく帰ろうとしないゼミ生たち 午後9時過ぎ)



ゼミ生たちはまったく帰ろうとせず、私の主張は無視されたのだった。

そして、私はスクールバスの最終便に乗れなかった…

でも、まあ、皆、卒業研究が進んでよかったね。